第76回行動展「壊れかけた太陽」
磯部 靖 美術の窓

熱気を帯びた画面が刻々と変化を見せる。太陽をイメージさせる鮮やかな朱の色彩が散り散りになり、大地と空が混沌と混じり合う中に全ての物が飲み込まれていくようなイメージが、これまで以上に強く感じられる。そして、迸る調子の作り方に、エネルギーの生々しさのようなものが見受けられた。
(美術の窓 2021年 11月号掲載)
第77回行動展「壊れかけた太陽」
磯部 靖 美術の窓

燃えさかり漂う画面に、虹色のイメージが鮮烈に入れられている。
昨今のロシアのウクライナ侵攻を憂う作者のイメージが、水色と黄色の迸るような輝きを引き寄せた。
破壊と再生を繰り返す中に現代の危機感をこれまでも描いてきたが、今回特に深い思い入れが感じられた。
(美術の窓 2022年 11月号掲載)